【初めての弁護士相談】依頼メールに書くべき内容は? 例文を紹介

【初めての弁護士相談】依頼メールに書くべき内容は? 例文を紹介

弁護士JP編集部 弁護士JP編集部

弁護士にメールで法律相談をする際には、相談の要点を分かりやすく記載することが大切です。

本コラムでは、初めて弁護士に相談する方に向けて、法律相談のメールに記載すべき内容を例文とともに解説します。

1. 弁護士への相談メールで書くべき内容

弁護士に法律相談のメールを送る際には、事実関係の概要・悩んでいるポイント・希望する解決内容などを記載すべきです。対面相談の際に口頭でも説明できるので、詳しすぎる説明は必要ありません。分かりやすく簡潔な記載を心がけましょう。

(1)事実関係の概要

時系列に沿って記載する

まずは、問題になっている事案の事実関係を、時系列に沿って記載しましょう。弁護士に事実関係を正しく理解してもらえれば、法的に的確なアドバイスを受けられます。

(2)悩んでいるポイント

法律相談の目的は、トラブルなどに関する悩みや疑問点を解決することです。弁護士にメールを送る際には、聞きたいこと(質問事項)や困っているポイントについて明記しましょう。対面相談の際に、弁護士から具体的な解決策のアドバイスを受けられます。

(3)希望する解決の内容

希望する具体的な解決の形が念頭にある場合には、その内容を法律相談のメールに記載しましょう。法的な観点から可能なのかどうか、その解決を実現するにはどうすればよいのか、他により適切な解決方法があるかどうかなどについて、弁護士から詳しくアドバイスを受けられます。

2. 【例文付き】メールで弁護士に法律相談をする場合の記載例

弁護士に送る法律相談メールの例文を紹介します。

○○先生

○○と申します。妻との離婚を検討しており、法的な観点からアドバイスを頂きたくご連絡差し上げました。

①事実関係の概要

2か月ほど前に妻の不倫が発覚しました。探偵事務所に依頼し、不倫相手の自宅に出入りする妻の姿を撮影した写真を入手しました。妻に問い詰めたところ、不倫を認めました。

②悩んでいるポイント・希望する解決の内容

(a)妻には先月離婚を切り出しましたが、拒否されています。私としては、速やかに離婚したいと考えています。妻に拒否されている状態で、どのように離婚に至ることができるのかアドバイスを頂きたいです。

(b)妻との間には5歳の子どもがいるのですが、私が親権者になりたいと考えています。

(c)妻に対して、不倫の慰謝料を請求したいと考えています。どの程度の金額を請求できるのか、アドバイスを頂きたいです。

相談内容の概要は以上となります。対面でのご相談をお願いしたいのですが、ご調整いただけますでしょうか。今週から来週にかけて、以下のいずれかの日程でお願いしたく存じます。

○月○日 ○時~○時
○月○日 ○時~○時
○月○日 ○時~○時

どうぞよろしくお願い申し上げます。

(名前)
(電話番号)

3. 分野別|弁護士への相談メールを書く際のポイント

弁護士に送る相談メールに記載すべき事項は、相談内容によって異なります。弁護士に事案や悩みの内容が正しく伝わるように、ポイントを押さえた記載を心がけましょう。

(1)離婚に関する相談メールのポイント

離婚について法律相談をする際には、以下の事項を記載しましょう。

  • 離婚しようと思った理由
  • 不貞行為の場合は、不倫相手に関する情報(名前、配偶者の有無など)
  • 配偶者との離婚に関する会話の状況
  • 配偶者との間の子の有無
  • 希望する離婚条件(財産分与、年金分割、慰謝料、婚姻費用、親権、養育費、面会交流)

など

(2)相続に関する相談メールのポイント

相続について法律相談をする際には、以下の事項を記載しましょう。

  • 家族構成(相続人の構成)
  • 遺産の内容
  • 過去の生前贈与の内容
  • 特別受益や寄与分に関する状況
  • 遺産分割協議の状況、他の相続人とのトラブルの有無および内容
  • 取得を希望する遺産

など

(3)未払い残業代請求に関する相談メールのポイント

未払い残業代請求について法律相談をする際には、以下の事項を記載しましょう。

  • 残業代が支払われていない残業の時期、時間数、証拠の内容
  • 会社における労働時間管理の方法、状況(勤怠管理システムの導入の有無、残業に関する不適切な指示の有無など)
  • 未払い残業代請求に関する会社との会話の状況

など

(4)債務整理に関する相談メールのポイント

債務整理について法律相談をする際には、以下の事項を記載しましょう。

  • 借金の状況(借入先、金額、滞納の有無、連帯保証の有無など)
  • 収入および資産の状況
  • 借金返済以外の支出の状況、どのくらいまで借金が減れば返せそうか
  • 職業
  • 手放したくない資産の有無および内容

など

(5)交通事故に関する相談メールのポイント

交通事故について法律相談をする際には、以下の事項を記載しましょう。

  • 交通事故が発生した当時の状況
  • けがの治療の状況
  • 加害者側から提示されている損害賠償(保険金)の内容、金額

など

弁護士JP編集部
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法的トラブルの解決につながるオリジナル記事を、弁護士監修のもとで発信している編集部です。法律の観点から様々なジャンルのお悩みをサポートしていきます。

  • こちらに掲載されている情報は、2023年12月12日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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