帰省ラッシュで「新幹線トラブル」遭遇率アップ? 特大荷物・席を譲れ・足のにおい…“迷惑客”への対処法

弁護士JP編集部

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帰省ラッシュで「新幹線トラブル」遭遇率アップ? 特大荷物・席を譲れ・足のにおい…“迷惑客”への対処法
2023年12月28日の東京駅・東海道新幹線ホームの様子(弁護士JP編集部)

年末年始休暇がスタートし、これから新幹線を利用する人も少なくないだろう。JR各社によると、予約のピークは下りが12月28日から30日にかけて、上りが1月3日と4日だという。

人が集まれば自然と起きやすくなるのがトラブル。ここ数年のSNSをさかのぼると、乗客同士のさまざまなもめ事が散見された。

予約した「特大荷物スペース」に他人の荷物が…

SNSで話題になったトラブルのうち、もっとも目立ったのが、東海道・山陽・九州・西九州新幹線で利用できる「特大荷物スペース(コーナー)」をめぐるものだった。

JR東海の担当者は、特大荷物スペース(コーナー)について次のように説明する。

「まず特大荷物は、3辺の合計が160cm超250cm以内の荷物のことを言います。これに該当する大きさの荷物を持って旅行される場合には、『特大荷物スペースつき座席』または『特大荷物コーナーつき座席』の事前予約が必要です」

事前予約は、ネットのほか、駅の券売機などでも可能だ。また、利用にあたって追加料金を支払う必要はなく、普通車指定席またはグリーン車指定席と同じ料金で予約することができる。

ただし「事前予約せず車内に特大荷物を持ち込んだ場合、持込手数料(税込1000円)をいただきます」(同前)とのことで、注意が必要だ。

ところが、ルールにのっとって事前予約していた乗客が、新幹線乗車後に特大荷物スペース(コーナー)を利用しようとしたところ、他の乗客の荷物がすでに置かれているというトラブルがたびたび発生している。その対処法について、前出の担当者は次のように話す。

「『特大荷物スペース』または『特大荷物コーナー』に持ち主不明の荷物が置いてあった場合は、荷物にお手を触れることなく、お近くの乗務員までお知らせいただければ、対応させていただきます。

また、列車が駅を出発した後とはなりますが、乗務員が車内を巡回し、置き場の整理や持ち主の確認などを実施しております」

訪日観光客がルールを知らずに置いてしまっているケースも発生しているのではといった指摘もあるが、これについては「海外のお客さまを含めて、荷物の収納箇所に関するご案内を強化し、快適にご利用いただけるよう努めてまいります」と回答した。

指定席なのに「席を譲れ」

そのほか、予約した指定席に座っていた人が「自由席券を持った人に席を譲れと言われた」「子どものために窓側を譲ってほしいと言われた」などのトラブルに遭遇したというエピソードも、大型連休のたびに話題となっている。

JR各社では基本的に乗車日の1か月前から事前予約を受け付けており、確実に座って移動したい場合は指定席のきっぷを購入するべきだろう。また、直前で指定席が空いていなかったとしても、ほとんどの人は、他人が指定した座席に座ろうなどとは考えないのではないだろうか。

しかし、万が一こうしたケースに遭遇した場合、乗客同士で言い合いになれば、さらなるトラブルに発展する可能性もある。車内には乗務員や警備員、パーサーが巡回しているため、仲介を求めるのが賢明な判断と言えそうだ。

「なんか臭いと思ったら…」

新幹線ならではの旅のわくわく感、開放感もあり、自分では快適だと思っていた行為が無自覚に他の乗客へ不快感を与える可能性もある。

たとえば、席に座った後、くつを脱いで足を延ばしリラックスしている人もいるかもしれない。しかし、「なんか臭いと思ったら他人の足だった」といった話も散見される。お笑いコンビ・NON STYLEの石田明さんもかつて、被害に遭ったことをXに投稿していた。

また、新幹線ではビールやチューハイを片手に車窓を眺めることを醍醐味としている人も少なくなさそうだが、マナーの悪い乗客が現れるたびに議論を呼んでいるのも事実だ。

今年のお盆休みには、お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏さんが朝早くから新幹線内で遭遇した“酒宴”にうんざりした様子を投稿し、話題となった。

ほかにも、座席のリクライニングやひじ掛けをめぐるトラブル、食べ物のにおい、騒ぐ子どもを注意しない親、ナンパ、盗撮など、新幹線内における迷惑行為のエピソードは枚挙にいとまがない。

ほとんどの乗客はルールやマナーを守っているはずであり、いずれもレアケースと言えそうだが、利用者が集中する年末年始には、自身がこうした場面に遭遇する確率も相対的に上がるだろう。

そのような場合には、自分で解決しようとせず、車内を巡回する乗務員や警備員、パーサーに助けを求めることが、問題解決への近道と言えそうだ。

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