スシロー「ガラガラ」は本当? 炎上店舗から270km離れた東京で見た“光景”

弁護士JP編集部

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スシロー「ガラガラ」は本当? 炎上店舗から270km離れた東京で見た“光景”
ランチタイムのピークに訪れたが…

悪質ないたずら動画の炎上を受け、“加害者”に対して刑事・民事の双方から厳正に対処していく意向を示したスシロー。動画の内容が、テーブルに備え付けられた醤油ボトルの注ぎ口をなめたり、湯呑みをなめまわして元の場所に戻すなど、飲食店の衛生に関わることだったことから「もう行きたくない」といった声も多く聞かれた。

実際、SNSには「スシローに来たけどガラガラ」「レーンにお寿司が回っていない」などの投稿も見受けられるが、“国民的回転寿司チェーン”とも言えるスシローにおいて、たった1本の動画がきっかけで客がパッタリと来なくなることなどあるのだろうか。

岐阜県にある被害店舗から、直線距離で約270km離れた東京都内の店舗に足を運んだ。

ランチタイムのピーク「まさか」の光景が

訪れたのは昼12時。時刻はまさにランチタイムだが、約50組は座れるであろう店内にいたお客さんは7組ほど。控え目にも、盛況とは言えない。

SNSに投稿されていたように、レーンにはお寿司など商品が一皿も回っておらず、すべてタッチパネルで注文するようになっている。

レーン自体は動いており、時折わさびなどが回ってきた。

動画でいたずらに使われた「湯呑み」や「醤油ボトル」は席に備え付けられていたが、希望すれば、別で保管しているものと交換してもらえるとのこと。

12時半頃になると少しずつ来店客が増えてきたように感じたが、それでも全体の3割程度しか席は埋まっていないように見えた。

会計の際、店員さんに話を聞いてみると、レーンにお寿司を回していないのは、やはり騒動の影響だという(その後、スシローはホームページで、注文品以外はレーン提供をしない一時措置を発表した)。平日であってもランチタイムはいつも混んでいるそうだが、騒動後はこのような状態が続いているとのことだった。

恐らく現場で働く人たちは、オペレーションの変更、監視強化など、いつも以上に気を張っているだろう。思わず「大変ですね」という言葉が漏れてしまったが、「今が踏ん張りどき。ありがとうございます」と笑顔で送り出してくれた。

2日、Twitterでは「#スシローを救いたい」がトレンド入りし、スシローを訪れて美味しそうに食事を楽しむ動画や画像が数多く投稿されている。そのどれもが「やっぱり回転寿司っていいなあ」と思わせてくれるものだ。

週末になり客足が戻る可能性もあるが、一部の人の悪ふざけによって回転寿司の存続が危ぶまれるようなことは、決してあってはならないと強く感じた。

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