「この値段でこのおいしさ…」新宿で“矯正展”開催中 売り切れ必至“刑務所製”「キャピック」商品とは?
新宿駅西口広場イベントコーナーでは2月2日から、「新宿矯正展」が開催されている。1点で10万円を超える家具から、食品やバッグ、日用品といった幅広い商品の展示・販売が行われるが、これらの多くは刑務所で製作されたものとなっている。
刑務所作業製品は「キャピック商品」と呼ばれ、その売り上げの一部は公益財団法人矯正協会を通じて、犯罪被害者支援団体の活動に助成されており、平成17年度から令和4年度までに、累計8000万円の支援が行われている。
【#矯正展 情報】
— 法務省矯正局 (@MOJ_KYOUSEI) January 31, 2024
新宿矯正展(冬)
場所:新宿駅西口広場イベントコーナー
2月2日(金)12:00~20:00
2月3日(土)~7日(水)9:00~20:00
2月8日(木)9:00~16:00
※開催時間が異なります。
#イベント #刑務所作業製品 #新宿 #新宿駅 pic.twitter.com/deyQiZdXAo
売り切れ必至?担当者に聞いたオススメ商品は…
「キャピック商品」は「質がよく安価」であることが特徴。そんな「キャピック商品」のなかでも、「新宿矯正展」に並ぶおすすめの商品について、主催する府中刑務所の担当者に聞いたところ、担当者からは「あくまで個人的な感想ですが…」としつつ「ブルースティック」と「横浜刑務所で作ったパスタ」の2つが挙げられた。
「ブルースティック」はSNSでも話題の商品で、以前「キャピック商品」を取り扱う「キャピックショップなかの」を取材した際にも、その人気について触れている。
→刑務所で作られた「洗剤」が人気すぎて高額転売も? 知られざる“キャピック製品”の魅力
同商品は横須賀刑務支所で製作されている固形の洗濯せっけんで、ワイシャツの襟や泥汚れなど、頑固な汚れが落ちると評判だ。
一方、「横浜刑務所で作ったパスタ」は以前から「細うどん」などで話題となっていた、横浜刑務所の乾麺で、こちらについて府中刑務所の担当者は「他にもおいしいパスタはあると思いますが、この値段でこのおいしさの麺というのは…」「いま一番人気の商品かもしれません」と語っている。
いずれも人気の商品とのことなので、品切れには注意が必要だ。また「キャピック商品」の中にはインターネットでの販売もあるのでそちらも確認してみてほしい。
「新宿矯正展」では商品の販売以外にも、刑務所に関する情報や、昨年から始まった、被害者の心情等を、少年院や刑務所にいる加害者に伝達する「被害者心情等伝達制度」についての広報活動が行われている。
開催は2月8日まで。おでかけや、仕事・学校終わりに立ち寄ってみてはいかがだろうか。
- この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいて執筆しております。
関連ニュース
-
東京拘置所「矯正展」に来場者8800人超 プリズンカレー、昭和の名建築…“塀の向こう”の人気イベントをレポート
2024年10月08日 10:29
-
『虎に翼』ロケ地“限定公開”、保護司による更生カレー販売も 法務省「法の日フェスタ」開催
2024年10月04日 14:34
-
東京拘置所で「矯正展」 確定死刑囚らが暮らす“閉ざされた塀”の中で行われるイベントとは?【10月5日開催】
2024年10月04日 10:00