昨年度の約3倍「親が詐欺に引っかかった」給湯器の点検めぐるトラブル急増 70代以上の高齢者がターゲットに?

弁護士JP編集部

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昨年度の約3倍「親が詐欺に引っかかった」給湯器の点検めぐるトラブル急増 70代以上の高齢者がターゲットに?
「点検」を持ちかけられても、突然の電話や訪問には注意が必要だ(ABC / PIXTA)

国民生活センターは21日、HPとX(旧Twitter)を更新。給湯器の点検商法に関する相談件数が2023年度に入り急増し、2022 年度同期の約3倍となっているとして、注意を呼びかけた。

寄せられた相談の中には電話や訪問で突然給湯器の点検を持ち掛け、不安をあおって高額な給湯器の交換を迫る手口が多くみられるといい、電話口で「自治体から委託を受けた」「契約中のガス会社から依頼された」などと身分を偽るケースもあるという。

SNS上では「親が引っかかった」の声

同センターによると、相談者のうち契約した人の7割は70歳以上であったという。SNS上にも「営業電話が実家の方に来た」「親が詐欺に引っかかっていた」といった声が上がっており、高齢者は特に注意が必要だ。

トラブルを回避するには?

では、こういったトラブルを避けるには、どうしたら良いのだろうか。同センターは消費者へのアドバイスとして、以下を挙げている。

・電話や訪問で点検を持ち掛ける業者には安易に点検させないようにする
・点検を断る連絡ができず訪問された場合にはインターホン越しに点検を断る
・その場では契約せず、十分に比較・検討する
・クーリング・オフ等ができる場合も

また、不安に思った場合には早めに消費生活センター等に相談することを勧めており、「消費者ホットライン『188(いやや!)』番」に電話することで、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等の案内を受けられると紹介している。

高齢者をめぐってはこの他にも、国民生活センターから多くの注意喚起が行われている。家族や身の回りの人を守るためにも、高齢者に多い事例や手口などを知っておくと良いだろう。

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