キャッシングは借金? カードローンとの違いやデメリットを解説

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キャッシングは借金? カードローンとの違いやデメリットを解説

クレジットカードのキャッシングは、カードローンなどと同じく借り入れ(借金)に当たります。キャッシングを通じてお金を借りすぎると、返済が困難になってしまうおそれがあるので注意が必要です。
キャッシングによる借金を返せなくなってしまったら、早めに弁護士へ相談しましょう。

1. キャッシングとは

「キャッシング」とは、クレジットカードに付帯された借り入れのサービスです。

ATMやアプリで簡単な操作を行えば、あらかじめ設定されたキャッシング枠の範囲内で、スムーズにお金を借りることができます。
返済金は原則として、ショッピング利用の料金と同じタイミングで引き落とされます。

(1)キャッシングと銀行カードローンの違い

カードを利用して借り入れを行うサービスとしては、キャッシング以外にも「銀行カードローン」があります。

銀行カードローンは、銀行が提供している個人向けの小口融資です。クレジットカードのキャッシングに比べると、銀行カードローンの金利は低く、借入限度額は高い傾向にあります。
ただし、銀行カードローンの融資審査は、キャッシングよりも厳しく行われるのが一般的です。

(2)キャッシングは借金に当たるのか?

キャッシングは、住宅ローン・銀行カードローン・消費者金融からの借り入れなどと同じく「借金」に当たります。
キャッシングによって借りたお金は、返済期日において自動的に口座から引き落とされるので、期日までに口座へ返済金を入金しなければなりません。

ご自身の収入に照らして許容範囲を超えてキャッシングを利用すると、返済が困難になってしまうおそれがあります。クレジットカードのキャッシングは、計画的に利用しましょう。

2. キャッシングのデメリット

キャッシングは便利な面がある一方で、以下のようなデメリットがあります。

  1. 銀行カードローンよりも金利が高い傾向にある
  2. ローン審査に悪影響が生じることがある
  3. 借りすぎると返済が困難になる

(1)銀行カードローンよりも金利が高い傾向にある

銀行カードローンの金利は年1.5%から15%程度ですが、キャッシングの金利は年15%から18%程度と高率です。

金利が高い分、キャッシングの返済の負担は重くなります。キャッシングを利用しすぎると、長い目で見れば損をしてしまう可能性が高いでしょう。

(2)ローン審査に悪影響が生じることがある

キャッシングを利用すると、個人信用情報機関に借入金額や返済状況などの情報が登録されます。

期日どおりにきちんと返済していれば問題ありませんが、返済を延滞すると、その事実が事故情報として登録されてしまいます(いわゆる「ブラックリスト入り」)。
ブラックリスト入りすると、別のローン(住宅ローンや車のローンなど)を利用する際の審査に通らなくなるおそれがあるので注意が必要です。

(3)借りすぎると返済が困難になる

事前に申し込みをして認められたキャッシング枠の範囲内であれば、複雑な審査を経ることなくお金を借りられるのがキャッシングの特徴です。
そのため、キャッシングの利用に関する心理的なハードルは低くなりやすく、ついお金を借りすぎてしまうという方が後を絶ちません。

キャッシングで現金を借りすぎると、返済が不可能となり、経済的に困窮してしまうおそれがあるので要注意です。

3. 借金が増えすぎてしまったら「債務整理」を検討しよう

キャッシングを含めた借金の額が増えすぎてしまったら、弁護士に相談して債務整理を行いましょう。

(1)債務整理とは

「債務整理」とは、債務の負担を軽減するための手続きです。債権者との交渉や裁判手続きを通じて、債務の減額・免除や支払いスケジュールの変更などを取り決めます。

債務整理には、主に「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4種類があります。

①任意整理

債権者との交渉を通じて、債務の減額や支払いスケジュールの変更などを合意します。

②特定調停

調停委員の仲介によって債権者と条件交渉を行い、債務の減額や支払いスケジュールの変更などを合意します。

③個人再生

債権者の決議および裁判所の認可を経た再生計画に基づき、原則として債権者全員との間で債務の減額や支払いスケジュールの変更を行います。

④自己破産

財産を処分して債権者に配当した後、原則として残った債務全額が免除されます。

(2)債務整理は弁護士に相談を

債務整理手続きには、その種類によって異なるメリット・デメリットが存在し、どの手続きを選択すべきであるかは債務者の状況によって異なります。

効果的に債務負担を軽減するためには、適切な種類の手続きを選択することが大切です。弁護士に相談すれば、債務者の状況に合った債務整理の進め方についてアドバイスを受けられます。

また、実際の債権者との交渉や法的手続きについても、弁護士に依頼すればスムーズに対応してもらえます。借金の返済が困難になってしまった方は、債務整理についてお早めに弁護士へご相談ください。

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  • こちらに掲載されている情報は、2024年05月20日時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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